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2022(令和4)年度 活動の紹介

1. 診療体制

●診療方針
 外来の待ち時間を減らすため、通院する頻度を減らしています。急患の依頼も飛び込むので、予約時間どおりに進まず、1時間以上も待たせてしまいます。余裕を持った予約時間にしたいです。そのため、紹介元の先生に、治療後の経過を診ていただけると、当院も患者さんも喜びます。
 悪性腫瘍の紹介が増えました。「持病のために拡大手術ができない」、「進行癌で根治できない」、「車に乗れず通えない」、「身寄りがない」、いろいろ理由がありますが、高齢者は当院で治療を希望します。若い世代にも癌が見つかりますが、強い治療を希望すると、大学へ紹介します。手術、抗癌剤、免疫チェックポイント阻害剤、放射線治療を組み合わせ、患者さんの背景に添った治療を組み立てています。化学療法を他職種チームで監視する体制、強度変調放射線治療IMRTなど、当院でも大学病院と同レベルの癌治療ができます。
 短い診療中に説明しきれない病気の詳細を、患者さんに理解していただけるよう、パンフレットを配布したり、SNSで情報発信したり、工夫しています。

●医療設備
 高詳細CCD鼻咽腔喉頭ファイバー
 赤外線CCDカメラ眼球運動解析
 鼻手術用ナビゲーションシステム
 ハイビジョン鼻内視鏡手術システム
 ハイビジョン耳顕微鏡
 多関節アーム式神経内視鏡
 顔面神経モニタリングシステム
 内視鏡先端洗浄システム
 副鼻腔手術用骨軟部組織シェーバーシステム
 頭頸部用超音波凝固切開装置
 経口的手術用拡張器

2. 診療実績

●症例数
 初診患者総数1258名中、院内紹介が709名、院外紹介が549名でした。
耳鼻咽喉科2022年症例数

3. 臨床研究のテーマ

 末梢性顔面神経麻痺に対して、ステロイド、抗ウイルス剤、リハビリテーション併用で治療効果が上乗せされるか調べています。

4. 研修教育方針

 日本耳鼻咽喉科学会専門医かつ指導医でもありますが、研修する若手医師が不在です。コロナ禍に「患者が1番減った診療科は耳鼻科」と報道 (m3.com)されたためか、最近、耳鼻科の人気がないのが残念です。

5. 今後の展望

 時代が変われば、病気も変わります。細菌感染症が蔓延していた頃の、鼻水吸い耳鼻科のイメージを一新します。内視鏡や顕微鏡を使いこなすスマートな手術、嚥下の機能外科手術など、当院が得意とする新しい治療を提供します。

耳鼻咽喉科